レンズ分析ブログ「レンズレビュー」へようこそ。
当ブログでは光学エンジニアの私「高山仁」が、世界でも最も詳しくレンズを分析しておりますが、この記事ではカメラ・レンズに関する私の注目する製品を紹介します。
今回は、レンズフィルターのマグネット化システムをご紹介します。
Kenko マグネティック・マウントシステム
資産とも言えるレンズの保護にプロテクトフィルターを付けておきたいものですが、「ここぞ」という場面ではさっと外したいものです。
また、時にはPLフィルターや流行りのミストフィルターなどにも切り替えて、より一層のこと写真を楽しみたいものです。
ですが、フィルターの交換は手間がかかるのが事実でした。
一般的なフィルターはネジで固定されているので、グルグル回さないと外れませんから…
私も、もう何十年もグルグル回してきました。
ところが最近、磁石の力で装着するアイテムが登場し、フィルター交換のワンタッチ化が実現できるようになりました。
仕組み
まずは、仕組みのご紹介をいたしますが、以下に構造図を準備しました。
上図は、Kenko マグネティック・マウントシステムの構造図です。
製品は二組で構成されており、フィルター側へ装着する「コンバージョンリング」(オレンジ色)、レンズ側へ装着する「ベースリング」です。
この2つのリングに磁石が入っており、引き合うことでワンタッチ化を実現するわけですね。
ちなみに構造を説明するために派手な色にしていますが、実際は「黒い色」なのでご安心ください。
注意事項
コンバージョンリングとベースリングは、バラバラで1個づつ販売されています。
レンズ1本に対してベースリングは1個で済みますが、コンバージョンリングはフィルターの種類だけ購入することが可能になっているためです。
ベースリング
こちらがレンズ側へ装着するベースリングになります。ご使用するレンズのフィルターサイズに合わせてお探しください。
コンバージョンリング
こちらがフィルター側へ装着するコンバージョンリングになります。ご使用するレンズのフィルターサイズに合わせてお探しください。
おわりに
もう一生、私はフィルターをグルグルと回すのだろうか…
そんな風に考えていた時代もありましたが、まだまだ素晴らしい発明というものはあるものですね。
これを活用することで、効率的な撮影を実現し良作を生み出したいものですね。
レンズの前にフィルターを装着することに抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、下記の記事を読まれると疑問がすっきりするかもしれません。