たくさんのカメラやレンズの中から、長期間に渡り定額でレンタルし、じっくりと吟味することのできるサービスがあることをご存じでしょうか?
毎月固定額を支払うと「好きなレンズ」を「好きな期間レンタル」できる「サブスクリプション」サービスが登場し、注目を集めています。
毎月のように新しい機材を使うこともできますし、憧れの機材も簡単に使うことができますね。
さて、わたくし高山仁は、写真用レンズの分析サイト「レンズレビュー」を運営し、たくさんのレンズの作例製作に勤しむプロ作例写真家でもあります。
この記事では、最近注目を集めるレンズレンタルのサブスクリプションサービスを展開する、代表的な2社「GOOPASS」と「CAMERA RENT」について比較しながらご紹介します。
サブスクリプションについて
近年、色々な業界でサブスクリプション(サブスク)と言われるサービスが増えているのをご存じですか?
サブスクとは、固定の月額費用を支払うことで使い放題になるサービスです。
たとえば映画なら、昔は「レンタルDVDショップ」へ借りに行きましたよね。
最近は、月額払いで見放題の動画配信サービスU-NEXTなどが主流になりました。
簡単に言えば、そんな使い放題サービスをサブスクリプション(サブスク)と呼んでいます。
カメラやレンズのサブスクの場合は、月額料金を払い続ける限り延々とレンタルすることが可能になります。
GOOPASS と CAMERA RENT 3つの比較ポイント
カメラやレンズのサブスクサービスとして代表的な「GOOPASS(グーパス)」と「CAMERA RENT(カメラレント)」について、具体的にサービスを3つの点に絞って比較しながら紹介します。
本記事は広告を含みますが、全て独自調査によるものです。
調査は2024年10月時点であり、レンタル商品は常に変わりますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
機種数の比較
レンタルできる機材の数をどれだけそろえているのか?カメラとレンズ、それぞれについて具体的に数値比較してみましょう。
●【カメラ機種数比較】
あまり古い機種をカウントしても意味がありませんので、カメラ本体についてはミラーレス用のカメラの機種数が何種あるのか、機材の検索ページを使って確認してみました。
CAMERA RENT(カメラレント)のカメラ機種数
検索の設定上、マウントアダプタセットが少数ですが混ざっておりますことをご了承ください。
GOOPASS(グーパス)のカメラ機種数
ただし、GOOPASSはマウントアダプタセットなどを含まないので純粋なカメラ機種数を出しているので、GOOPASSの方がわずかに優勢と見るべきです。
CAMERA RENTとGOOPASSのカメラ機種数は、セット物をはぶけば若干GOOPASSが上のようですが、この程度なら差は小さいとも言えそうですね。
なお、ご自身の使いたい機種がいつも「在庫有り」となっているか?そんな点も重要です。
●【レンズ機種数比較】
こちらは、全ての種類のレンズを含む総機種数とミラーレス用レンズの2つを比較します。
CAMERA RENT(カメラレント)のレンズ機種数
GOOPASS(グーパス)のレンズ機種数
双方ともにすごい数ですよね…
月額費用の比較
続いて、2番目には月額費用を確認します。
2社ともに基本的には同じようなシステムで入会金は不要で、月額料金がいくつかのコースに分かれおり、その値段により借りられる機材が変わる方式を採用しています。
CAMERA RENT(カメラレント)の月額費用(税込)
- ブロンズ 3,850円
- シルバー 7,150円
- ゴールド 10,450円
- プラチナ 13,750円
- ダイヤモンド 19,250円
- ハイエンド 26,950円
CAMERA RENTの月額料金は、貴金属の名前を付けたコースに分かれており、3850円から26950円のコースがあります。
CAMERA RENT公式サイトはこちらです。
GOOPASS(グーパス)の月額費用(税込)
- RANK0:2970円
- RANK1:7480円
- RANK2:11980円
- RANK3:16380円
- RANK4:21080円
- RANK5:27280円
- RANK6:33880円
- RANK7:44380円
- RANK8:54780円
- RANK9:87780円
- RANK10:120780円
GOOPASSの月額料金は、RANK0から10に分かれており、2970円から120780円と幅が広いです。
ここで「カメラは自前で用意し、レンズを1本借りる」という前提にしますと、赤字で示すRANK6までが一般的なレンズ1本を借りる範囲です。
RANK7以上のコースは「複数のレンズを借りる」、「カメラとレンズを同時に借りる」などの複数レンタルが多くなります。
GOOPASS公式サイトはこちらです。
●どちらの費用が得なのか?
どちらが得なのか?必要なレンタル品により変わるので難しいところですが、ひとつの前提の元に考えてみます。
前提として「年1本ぐらいレンズ購入するような方が、レンズを1本だけ借りる」とします。
感覚的にですが、近年のレンズ平均価格は15万円から20万円ほどでしょう。
年に1本ぐらいレンズを購入する程度の方の予算額と考えると、平均的なレンズ価格を月割りにすれば月々に1万円から2万円ほどに収めたいところではないでしょうか?
そう考えると、CAMERA RENTは、2万円以下の価格分割が細かいため、中価格から低価格レンズを無駄が無く借りやすい。
そんな見立てができそうです。
逆に、業務としてバリバリに使われる方は、高額製品からカメラ以外のあらゆる映像機器まで選べるGOOPASSが有利でしょう。
万人にこのパターンが当てはまるわけではありません。事前に借用したいレンズを複数挙げて月額コースのシミュレーションされることを強くおススメします。
特色
良く似たサービスを提供するCAMERA RENTとGOOPASSですが、私が感じたそれぞれの特色や独自のサービスをご紹介します。
CAMERA RENT(カメラレント)だけの特色
私がCAMERA RENTのおススメのポイントとして推したいのは「補償サービス」で月385円を追加すると故障補償が付けられる点です。
皆さんもレンタル品の心配点は「故障」ではないでしょうか?
カメラやレンズは屋外で使うことも多いですから、事故的な衝突やなどによる故障の心配が尽きません。
どこのレンタル会社も故障させてしまったら実費返済ですから、万が一でも故障させてしまうと修理代か購入相当の支払いを求められます。
CAMERA RENTの補償サービスは、紛失や盗難以外は補償対象で、レンタル開始ごとにサービスの設定切替も自由に可能です。
GOOPASS(グーパス)だけの特色
私がGOOPASSのおススメのポイントとして推したいのは、カメラやレンズ以外にもたくさんのレンタル品がある点です。
例えば、空撮用のドローンや電動ジンバル、あるいはMcBookなど、他社でレンタルできない撮影関連機材が豊富です。
まとめ
最後に各社の特徴をまとめて終わります。
レンタルできるカメラやレンズの機種数は両者ともに同数程度でしたが、月額料金や補償、関連機材などの点で特色がありました。
CAMERA RENT(カメラレント)の特徴
CAMERA RENT公式サイトはこちらです。
関連記事:CAMERA RENTで月額料金ごとにレンタルできるレンズは?
GOOPASS(グーパス)の特色
GOOPASS公式サイトはこちらです。