今や「全国民が所有する」と表現してもおかしくないほどにカメラとレンズが普及しています。
「私はカメラを持ってない」と言われる方でもスマートフォンや携帯電話を所有されており、カメラやレンズが内蔵されていますよね。
毎日、肌身離さず持ち歩いているのに仕組みや構造をまったく知らないと、なにか「もやもや」としませんか?
また「カメラ、レンズが大好き」な方もたくさんおられますが「カメラの仕組みをイマイチわかっていない」と「写真が上達しないのではないか?」と、そんな事を気にしている方も多いのではないでしょうか?
そんな方へレンズを設計する専門家である光学設計者の私がおすすめする「カメラやレンズの仕組みがわかる本」を紹介したいと思います。
しかも、無料で読む方法も紹介します。
初級者編
カメラを初めてみたものの「専門用語がさっぱり…」そんな方へ向いた脱初心者のための解説書です。
表紙の雰囲気から初心者向けの撮影テクニックの本かな、と思ってしまいますが、挿絵の雰囲気とは異なり中身は意外に硬派です。
カメラの仕組みやレンズの仕組みの話から始まり、「収差」などの専門的なところへも一歩踏み込んだ説明があります。
ただし、あまりに専門的になりすぎると読む気力を失ってしまいますが、そこはバランスがとれており、中級者レベルの内容でブレーキがかかっています。
仕組みの話から撮影テクニックまで話が繋がるので、この1冊で「広く」かつ「ほんのり深く」知識を得られるのではないでしょうか?
デジタルカメラマガジンの連載が元になっているようで、もっと初級の方には「すずちゃんのはじめてのカメラとレンズ」もあります。
中級者編
表紙の雰囲気から「これが中級?」と思われる方も多いのではないでしょうか?
私も、2019年の出版時からこの本の存在は知っていたものの、しばらく手に取ることがありませんでしたが、ある時「著者名」を目にして「ハッと」しました。
なんと、著者は光学情報の個人サイトにおける最高峰「AnfoWorld」を主宰する安藤幸司さんではないですか…
まだ、専門的な情報が少なかったインターネットの黎明期から圧倒的な情報量を無料で公開されており、大変助かったものです。
少し光学に詳しい方ならば「光と光の記録」の著者と言えばもっとよくわかるでしょうか。
内容は専門書に近いレベルでありながら、優しい雰囲気の挿絵や説明口調で、あくまでも「趣味の世界」で楽しめる範囲となっています。
無料で読むには?
この本はAMAZONの読み放題サービス「Kindle Unlimited」へ加入すると、1ヶ月分は無料でこの2冊も含めて無料で読むことが可能です。
(2022/12調査)
上級者編
「もっとレンズについて知りたい」「光学設計とはどんな仕事だろう」そんな光学についてより深く知りたい方向けの光学の入門書をまとめた記事は以下に準備してあります。ご参照ください。
関連記事:光学の入門書
こちらで紹介の本は、専門書に近いものですが、数式などをできるだけ使わない本を厳選してあります。