SILKYPIX Developer Studio Pro10

SILKYPIX Developer Studio Pro10 (SILKYPIX10)は、市川ソフトラボラトリーが販売する唯一の国産写真データ現像ソフトです。

当ブログの作例写真の現像処理にはSILKYPIX10を活用しており、本記事ではSILKYPIX10の特徴や、おすすめのポイントについて作例を使いご紹介いたします。

SILKYPIX10概要

初代SILKYPIXは、2004年から販売開始されている歴史ある国産ソフトウェアで、長年に渡り継続的な更新を繰り返し、最新のSILKYPIX10は2020年から販売開始されました。

写真現像ソフトとは、NIKONやSONYなどのカメラを買うと付属するメーカー純正ソフトをまず最初にイメージされると思います。

カメラメーカー純正の現像ソフトは、各社の専用データだけしか取り扱うことができません。そのようなメーカーごとの制約がありますと、多種類のカメラを使っている場合、いちいちソフトを切り替えなければなりませんから作業が非効率です。

SILKYPIX10のような現像専用ソフトは、カメラメーカーを問わずデータを読み込むことが可能で現像処理が可能です。
また、カメラメーカーの純正ソフトよりもずっと多機能でデータ処理も早いのです。

さらに SILKYPIX10 はオリジナルテイストなどの標準で搭載されている機能により初心者でも簡単に現像処理を始められながら、複数枚の画像合成などのベテランでも満足できる多彩な機能を持っています。

SILKYPIX10とAdobe Lightroomとの違い

世界的にも有名な写真現像ソフトと言えば、Adobe Lightroomをご存じでしょう。

SILKYPIX10とAdobe Lightroomについて特徴を細かく比較すると一長一短はそれぞれにありますが、まず最も重要な特性である「現像処理の機能・能力」については一般的な処理であればどちらもすでに大きな差はありません。

基本的な機能以外の点に関して、私がSILKYPIX10のおすすめしたい点をご紹介します。

SILKYPIX10は買い切り

Adobe Lightroomは、サブスクリプション方式と言われる月額払いが基本です。使用の有無にかかわらず毎月の利用料支払いが発生します。

SILKYPIX10は買い切りですからすっきりとしています。

2021年現在、Adobe Lightroomの最もお得なプラン(フォトプラン)は月額1078円で毎月支払う必要があります。

SILKYPIX10は、22000円(ダウンロード版:2021年現在)です。

一般的な現像処理については、すでにかなりのレベルへ行き着いていますので長く使用しても不足は無いでしょうから長く使うほどSILKYPIX10の方がお得です。

また、次期の新規バージョンが発売されると、旧ユーザーへは割引販売が行われるため、どのタイミングで購入しても大きな損はありません。

データ管理はフォルダーツリー方式

比較相手のAdobe Lightroomはカタログと呼ばれる独自の画像管理システムが使われています。

実際のデータ本体は未整理であっても、日付やキーワード、機種情報などから自動整理されるもので、慣れると使いやすい反面、実際のデータ本体としてはまったく整理されていないので Lightroom以外のソフトで画像を探したり操作しようとすると所望の画像を見つける事が困難になります。

Lightroomが無ければ写真1枚探すことのできない体になってしまい、もうLightroomを解約することができなくなる恐ろしいシステムです。

また、ハードディスクの故障などでカタログデータになんらかの障害が発生するとこれまで整理してきた情報が消し飛んでしまいます。

SILKYPIX10は、一般的なWindowsライクなフォルダーツリー構造ですから自分でしっかり整理しておけばソフトを変更したりしてもストレスがありません。

下の画像は、公式サイトへのリンクです。



汎用RAW現像ソフト『SILKYPIX Developer Studio Pro10』

豊富な オリジナル テイスト

SILKYPIX10の現像処理で特徴的でおすすめしたいのは「豊富なオリジナルテイスト」です。Lightroomでは単純に現像プリセットと言われますが、オリジナルテイストとは標準で搭載された「おすすめ現像パラメータ」です。

SILKYPIX10へ標準で登録されているオリジナルテイストは56種類もあり無料です。Lightroomでも様々なプリセットが存在しますが、ダウンロードしたり有料で購入したりと手間暇もかかり選択に悩みます。

SILKYPIX10のオリジナルテイストは、プルダウンで候補を表示し、マウスを重ねるだけで効果を高速にプレビューできます。

私は非力なノートパソコンで現像処理していますが、テイスト変更時のプレビュー描画は一瞬で終わります。

上の画像はオリジナルテイストを選択する様子です。

操作は簡単で標準では画面右にあるプルダウンメニューを展開し、お目当てのテイスト名を選択するだけです。

上の画像の例では「鶏卵紙」を選択した場合です。

覚えやすい日本語で名前が付けられているのも国産ソフトの良いところですね。

このようにSILKYPIX10ではインストール直後から「とりあえずおススメで」処理ができてしまうわけです。

このオリジナルテイストを選択した直後は、まだ現像後のJPEG状態ではありません。

元のデータであるRawの現像パラメータとしてセットされるため、さらにこだわりたい時は細かにありとあらゆる各種現像パラメータの調整が可能なのです。

この点が一般的なお手軽ソフトとは異なる重要なポイントです。

単なる「おまかせ」に終わらない現像という名の沼の入口となっているのです。

上の画像は、現像パラメータの画面をいくつか表示したものです。これ以外にもたくさんあり、一般人には十二分な機能で使いきれません。

オリジナルテイストのサンプル

ここでは4種類の写真へ56種類のオリジナルテイストから特徴的な16種類を適用したサンプル画像をご紹介します。

ここでサンプルとする4種類の写真は「人肌」「植物」「建築物」「食品」と異なるジャンルの写真を用意しました。

このサンプル写真に対して露出補正などをすべて同じ条件としてテイストを変更し現像処理しました。

初期値

色調などを操作しない素の状態です。

スーパーニュートラル

若干黄色味が強くアンダー目な仕上がりで欧米系方がポートレートで好みそうな色調に見えます。

ファインストリート

自然な範囲内で彩度が低めで落ち着いた雰囲気です。

風景

作例に緑が少ないのでわかりづらいですが、緑が特に深くなる雰囲気です。

ノスタルジックトイ

トイカメラのような強烈な周辺減光とフィルムライクなチープ感ある仕上がりです。

ポートレート

名称の通り人肌をきれいにするために少々明るくふんわりした印象になります。

インスタントフィルム

寒色系で彩度の低い色調です。

ハードモノクローム

モノクロのテイストもたくさんありますが、そのなかでも特に粒状間とコントラストが強い仕上がりです。

赤外線フィルム

赤が協調され濃く黒く、青も成分が除去されたようになり黒めになります。結果として赤と青の両極端の色味が強調されたようになります。

鶏卵紙

鶏卵紙とは1850年に発明された初期のプリント用紙で、その仕上がりに似せた独特な強いセピア調。

ダブルトーンウォーム/クール

明るい部分はほんのり黄色めのカラー、暗い部分を青めのカラーにしたモノクロの一種。

銀残し

フィルム時代の現像テクニックを参考にした彩度低めの渋い仕上がり。

デジタルクロスプロセスY

こちらもフィルム現像のテクニックをヒントにした黄色みの強いフィルム調。

シネマ(RETRO)

シネフィルム調を狙った設定シリーズの中でRETROは寒色系。

スウィートライト(ブルー)

明るいハイキーに薄い青のベールを重ねたような仕上がり。

退色(ニュートラル)

色褪せ年季を感じさせる雰囲気。

ローキー

全体にドアンダーだがハイライト部分のみを残すことでシルエットを浮かび上がらせている。

オリジナルテイストのサンプルはいかがだったでしょうか、全56種の中でも代表的な16種類のみ紹介させていただきました。

オリジナルテイストはRawデータへパラメータが付与されるため、オリジナルテイストをベースに細かくパラメータを調整することができますから、オリジナルテイストは単純に楽をするものでは終わりません。

「こんな雰囲気もありだな」ときっかけを作ってくれるので、底の見えない現像沼への誘いでもあるのです。

その他の作例

現在、新型コロナの問題で作例制作が停滞しておりますが、いくつかの記事ではレンズ分析と供にSILKYPIX10で現像した作例を公開しております。

以下、作例付記事の一部です。合わせてご参照ください。
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まとめ

SILKYPIX Developer Studio Pro10 は「買い切りでお得な価格」「豊富なオリジナルテイスト」によって、現像処理の初心者でも特別な知識も不要で楽しめるソフトです。

国産ソフトゆえに機能名称がわかりやすく直感的に操作できるのもうれしいポイントです。

もし、SIKYPIX10にご関心のある方は以下の公式サイトもご覧ください。



汎用RAW現像ソフト『SILKYPIX Developer Studio Pro10』