ソニー プラナー 50 1.4 ツァイスの性能分析・レビュー記事です。
さて、写真やカメラが趣味の方でも、レンズの仕組みや性能の違いがよくわからないと感じませんか?
当ブログでは、光学エンジニアでいわゆるレンズのプロである私(高山仁)が、レンズの時代背景や特許情報から設計値を推定し、知られざる真の光学性能をやさしく紹介します。
当記事をお読みいただくと、あなたの人生におけるパートナーとなるような、究極の1本が見つかるかもしれません。
作例写真をお探しの方は、記事末尾にありますのでこのリンクで移動されると便利です。
レンズの概要
SONYのフルサイズミラーレス用のマウントはEマウントですが、レンズはFEレンズと名付けられています。
FEレンズはグレードによりZEISS(Z)、G Master(GM)、G(G)、無名の4段階のグレードに階層化されています。(カッコ内は製品名での略称)
このグレードについて、「G/GM」とはαマウントレンズ(ミノルタ)の高級レンズシリーズから使われた名称に由来しており、G Maser/G/無名の順に高性能のと定められているようです。
一方で「ZEISS」はドイツの有名レンズメーカーでSONYの高級コンデジなどで採用されていたレンズです。
どうやらZEISSとG Masterはどちらが上なのかは定義されていないようです。
SONYのカメラ・レンズ事業部門は2006年にミノルタを吸収・統合したため、このようなわかりづらい階層になっています。
ミノルタからの流れのレンズをG系レンズ、純SONY品をZEISS系と思えばわかりやすいのではないでしょうか。
さて本日の分析対象となるFE50 1.4は、ZEISS(Z)のグレードです。
ZEISS(ツァイス)とは現存するドイツの老舗光学メーカーでカメラの生誕と供に存在するような歴史ある企業です。
SONYとZEISSは、昔からコンパクトカメラやビデオカメラのレンズで協業関係にあり、ハイエンド製品にZEISSレンズが搭載されていました。
また、このレンズには「Planar」と言う名前も付けられていますが、ZEISSブランドにおけるガウスレンズの名称がPlanarとなります。参考に「T*」はZEISSのレンズコーティング技術の名称となります。
私的回顧録
SONYレンズの分析は当ブログでは初となります。初回ならばと標準レンズの50mmを選択しました。
このレンズはフルサイズミラーレスのFEレンズシリーズの象徴ような位置づけで登場し、ミラーレスの画質的な優位性を見せつけるための物であったと思います。そのためにコンデジ等で関係のあったZEISSを活用したのでしょう。
なかなかズッシリとして重く、長いのですが、先にSIGMAのArt50 1.4を見てますからそこまでのインパクトが無かったと言うのが当時の個人的な見解でしょうか。
あまり関連性の無い話題ですが、個人的にはZEISSと言えばCONTAX(カメラ)のイメージが強く、当時はライカよりもかっこよく見え、憧れのカメラだったのです。
SONYのレンジファインダー機として復活してもらえませんかね?当時は若くヤシカが製造しているとかよくわからなかったのですが…

文献調査
近年の製品ですから特許文献はすぐに発見できました。しかし、製品名称にはZEISSとありますが、特許はSONYから出願されているようです。
どうしてZEISSから出願されていないのだろう… うーむ…
きっとソニーの光学設計者がドイツのZEISSへ修行に行き指南を受け設計し帰国してきたのでしょう…
SONYのホームページを見てもZWISSで設計されたとか、生産されたとか、認証されたとかのコメントは特にありませんし、きっと修行してきたのです!
これ以上、言及するとこのような場末の弱小ブログなど簡単に消されてしまうのでそう言う事にしておきます。
設計値と思われる数値の記載された特許文献はWO2019/229849です。実施例1、2ともに差はあまり無いようなので1を設計値として再現してみましょう。
!注意事項!
以下の設計値などと称する値は適当な特許文献などからカンで選び再現した物で、実際の製品と一致するものではありません。当然、データ類は保証されるものでもなく、本データを使って発生したあらゆる事故や損害に対して私は責任を負いません。
レンズレビュー公認レンズクリーナー:公認の秘密はこちら
設計値の推測と分析
性能評価の内容について簡単にまとめた記事は以下のリンク先を参照ください。
光路図
先の説明でPlanarとはガウスだと説明しましたが「ガウス、ガウスって言うけど一体何なんだ?」との疑問にお答えするために極簡単な説明記事を以下のリンク先へ準備しましたので、気になる方はご参照ください。
関連記事:ダブルガウスレンズ
上記のリンク先の最後の説明では4群6枚構成の完全対称型ダブルガウスを説明しており、この構成そのものが1897年にPlanarと名付けられた構成です。
そして下図が、今回の設計値となります。

上図がSONY 50 F1.4 ZA の光路図です。

