オリンパス OMマウント用 ズイコー 24mm F2.8の性能分析・レビュー記事です。
オリンパス の一眼レフカメラ用交換レンズシリーズより、広角レンズ ズイコー 24mm F2.8の性能分析・レビュー記事です。
このレンズは、フィルム時代のカメラであるOM専用の交換レンズですが、マウントアダプターを利用すれば現代のミラーレスカメラでも使用できます。
さて、写真やカメラが趣味の方でも、レンズの仕組みや性能の違いがよくわからないと感じませんか?
当ブログでは、光学エンジニアでいわゆるレンズのプロである私(高山仁)が、レンズの時代背景や特許情報から設計値を推定し、知られざる真の光学性能をやさしく紹介します。
当記事をお読みいただくと、あなたの人生におけるパートナーとなるような、究極の1本が見つかるかもしれません。
作例写真をお探しの方は、記事末尾にありますのでこのリンクで移動されると便利です。
レンズの概要
OMマウント用Zuikoレンズは、中望遠から広角までの焦点距離レンジにおいては2系統のFno仕様でラインナップされています。
Fnoの仕様は、通常はF2.0の大口径と、F2.8の中口径が用意れています。
焦点距離24mmのレンズもF2.0とF2.8が用意されており、中口径のF2.8の方が一般的に銘玉とされています。
フィルム時代の大口径レンズはシャッター速度を稼ぐことが主目的であり、開放での描写性能は少々劣ることも一般ユーザーまで織り込み済みな事です。
しかし、高価なF2.0大口径よりもお安いF2.8の方が解像度高いことを見せつけられると、どうしても銘玉と呼びたくなるのも人情と言うものでしょうか。
Zuiko 24mm F2.8は、現代的な感覚で見るとパンケーキレンズ的な小振りで可愛らしい見た目ですが、開放から十分に使える解像度の頼れるレンズです。
私的回顧録
『第003話 中古』
「この線路をずっと行けば、東京へ続いている」
東京のカメラメーカーを受験することが決まり、初めての上京準備を始めた高山には、もう一つの目的があった。
東京土産に中古レンズを買って帰る。
当時の高山が住むような地方都市での中古カメラ市場はまだ未熟で、何しろ商品の流通量が少なかった。
その一方、"夕日カメラ"などの雑誌をめくると巻末には東京の中古カメラ屋の広告がたくさん掲載されており活況を呈していた。
その中古店の広告には小さな文字で在庫レンズと価格がびっしりと書き込まれていた。
バイトが暇なときなどに隅々まで価格の数値を眺めた。
高山は、若者には珍しく東京に憧れが無い、唯一「手軽な値段でレンズが手に入る」そんな点だけ憧れていた。
さて、具体的にどこの店へ行くべきか決めなければ…
「行くなら東京駅の近くか…土地勘が無いので地下鉄には乗れる気がしない」
店の違いも良くわからないが、適当に一軒に絞り込んだ。
毎月雑誌に掲載されている”スキ屋橋カメラ”が良いだろう、近くに他のカメラ店も多くあるようだし。
地図で見るに東京駅と宿泊先の間にあるらしい。

しかし、何も知らないとは恐ろしい、そこはいわゆる銀座のカメラ店だった。
つづく…
※本文はフィクションとして実在の人物や団体とは一切の関係が無いように配慮し記載しております。
文献調査
Zuiko 24mm F2.8の発売時期の正確な情報がつかめなかったのですが、OMシステムの開祖となるOM-1(当初M-1)が発売されたのは1972年ですから、当レンズの発売は70年代だろうとは推定されます。
日本の特許情報システム上、1970年より前に出願された特許文献は電子化されていない物が多く、調査が難航し当初はあきらめていました。
しかし、米国には奇特な方が多いので、米国特許文献をメモされている方がおり、情報を得ることができました。
発見した米国文献US3884556には多数の24mmレンズ実施例が記載されていますが、形状が酷似する実施例4を製品化したと仮定し、設計データを以下に再現してみます。
!注意事項!
以下の設計値などと称する値は適当な特許文献などからカンで選び再現した物で、実際の製品と一致するものではありません。当然、データ類は保証されるものでもなく、本データを使って発生したあらゆる事故や損害に対して私は責任を負いません。
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設計値の推測と分析
性能評価の内容などについて簡単にまとめた記事は以下のリンク先を参照ください。
光路図

上図がOLYMPUS Zuiko 24mm F2.8の光路図になります。
