レンズ分析

【レンズ性能評価】NIKON NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 後編 望遠端-分析031

ニコン ニッコール Z 14-24 F2.8の望遠端(24mm側)の性能分析・レビュー記事です。

レンズの仕組みやその性能は一体どう違うのか、具体的な違いがほとんどよくわかりませんよね。

雑誌やネットで調べても似たような「口コミ程度のおススメ情報」そんな記事ばかりではないでしょうか?

当ブログでは、レンズの歴史やその時代背景を調べながら、特許情報や実写作例を元にレンズの設計性能を推定し、シミュレーションによりレンズ性能を技術的な観点から詳細に分析します。

一般的には見ることのできない光路図や収差などの光学特性を、プロレンズデザイナー高山仁が丁寧に紐解き、レンズの味や描写性能について、深く優しく解説します。

あなたにとって、良いレンズ、悪いレンズ、銘玉、クセ玉、迷玉が見つかるかもしれません。

それでは、世界でこのブログでしか読む事のできない特殊情報をお楽しみください。

作例写真は準備中です。

レンズの概要

当記事は前回の分析記事、NIKON NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 広角端(14mm側)からの続きとなり、同レンズの望遠端(24mm側)の性能分析記事となります。

 関連記事:NIKON NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 広角端

概要や文献情報については上記リンクの広角端記事をご参照ください。

では、早速ですが性能を見ていきたいと思います。

設計値の推測と分析

性能評価の内容などについて簡単にまとめた記事は以下のリンク先を参照ください。

 関連記事:光学性能評価光路図を図解

光路図

上図がNIKKOR Z 14-24 F2.8の望遠端の光路図になります。

望遠端へのズーミング時に全体が被写体側へ伸びるタイプのようです。

高倍ズームレンズは通常全長が伸びるようにズームします。一方の広角ズームレンズは中間ズームで縮み望遠端で伸びるタイプと縮んだままのタイプがありますが、このレンズは単純に伸びるタイプのようです。

縦収差

球面収差、像面湾曲歪曲収差のグラフ

球面収差 軸上色収差

球面収差は若干のうねりを残しながらも小さくまとまっており十分な補正です。

望遠端と言っても焦点距離は24mmなので焦点距離としては広角です。

しかし広角レンズでは小さくなるはずの軸上色収差ですが、このレンズでは望遠端になりますから少々補正残りがあるようです。

 (望遠だが広角とか、書いていてわけわからなくなってきた…)

広角ズームレンズなので当然ながら広角端側(14mm側)を最良となるように設計すべきですからこの程度は仕方がないのだろうとは思います。

補正残りがあると言っても広角端が良すぎるだけで、へたなフィルム時代の単焦点より十分に補正されていますから実用上差がわかるレベルではありません。

像面湾曲

像面湾曲は十分に補正されています。

歪曲収差

歪曲収差の量は小さいのですが広角レンズには珍しくプラス側に収差が残ります。

マイナス側の歪曲収差はいわゆる「樽型」に被写体が歪みます。広角レンズは基本的に樽型になるのでビルなどの四角い物を画面の隅に入れ写すと周辺がすぼんだ形になります。

プラス側の歪曲収差は「糸巻き型」になります。この場合は周辺が伸びたようになるわけですが普通の広角レンズとは逆なので違和感があるのでしょうか?

絶対値は小さいのでさほど気にならないのかもしれませんが実写で確認したですね。

倍率色収差

倍率色収差は、広角端に劣らず十分に補正されています。通常、広角ズームであれば広角端をより重視して収差補正を行い、望遠端は少々おざなりになりがちですが、望遠端でも抜かりない収差補正が行われているようです

横収差

左タンジェンシャル、右サジタル

横収差として見てみましょう。

タンジェンシャル方向、サジタル方向共に中間像高12mmまでは十分補正されていますが、像高18mmを超えた周辺部で少しハロが起こるので広角端に比較すれば少し劣るかなと思います。


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スポットダイアグラム

スポットスケール±0.3(標準)

ここからは光学シミュレーション結果となりますが、最初にスポットダイアグラムから見てみましょう。

軸上色収差の図ではg線(青)の収差が気になりましたが、スポットで見ると適度に拡散されておりあまりに気なりません。

このあたりまで計算してのことなんでしょう。

スポットスケール±0.1(詳細)

こちらはスケールを変更しさらに拡大した様子です。

MTF

開放絞りF2.8

中心から中間像高の12mmまでは単焦点かと見間違うほどに高い性能です。

周辺像高の18mmから山の位置がズレはじめ隅21mmでは少々大きめにずれていますが、画面隅での事ですから通常の被写体では気にならないでしょう。

小絞りF4.0

最後にMTFによるシミュレーションの結果を確認してみましょう。

F4まで絞り込めば周辺像高18mmまでは理想的な状態になります。21mmでのズレは残るものの、山の高さが改善していますので絞り込みによる画質改善の効果は期待できます。

総評

広角ズームレンズですから広角端側重視とするのは当然ですが、広角端(14mm)があまりに衝撃の高性能であったために、こちらの望遠側は少々粗がわかりました。

いわゆる片方が良すぎての悪目立ちと言うもので、一昔前の単焦点よりも良い性能ですから実用上は十分高性能と言えるでしょう。

実写が大変楽しみですね。

広角端(14mm)の記事をお探しの方は以下のリンクをご参照ください。

 関連記事:NIKON NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S 広角端


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製品仕様表

製品仕様一覧表 NIKON NIKKOR 14-24 F2.8 望遠端

画角114度
レンズ構成11群16枚
最小絞りF22
最短撮影距離0.28m
フィルタ径----
全長124.5mm
最大径88.5mm
重量650g

その他のレンズ分析記事をお探しの方は、分析リストページをご参照ください。

以下の分析リストでは、記事索引が簡単です。

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