ソニー FE 50mm F1.2 GM(SEL50F12GM)の性能分析・レビュー記事です。
さて、写真やカメラが趣味の方でも、レンズの仕組みや性能の違いがよくわからないと感じませんか?
当ブログでは、光学エンジニアでいわゆるレンズのプロである私(高山仁)が、レンズの時代背景や特許情報から設計値を推定し、知られざる真の光学性能をやさしく紹介します。
当記事をお読みいただくと、あなたの人生におけるパートナーとなるような、究極の1本が見つかるかもしれません。
作例写真をお探しの方は、記事末尾にありますのでこのリンクで移動されると便利です。
レンズの概要
SONY FE 50mm F1.2 GMは、SONY交換レンズシリーズの最上位グレードであるG Master(GM)の銘を与えられた標準画角の超大口径レンズです。
まずは、SONYのフルサイズ用交換レンズFEシリーズにおける50mmレンズを見てみましょう。
- FE 50mm F2.5 G (2021) 9群9枚
- FE 50mm F1.8 (2016) 5群6枚
- Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (2013) 5群7枚
- Planar T* FE 50mm F1.4 ZA (2016) 9群12枚
- FE 50mm F1.2 GM (2021) 10群14枚当記事
さすが標準レンズだけに50mmのラインナップは層が厚いようです。表に入れるか迷いましたが、標準画角のくくりですと40mmも販売されています。
最上位G Master(GM)、ドイツの名門ZEISS監修のZA、小型化高性能なG、お手頃な無印と4グレード全て用意されています。
当ブログでも過去にFE 55mm F1.8 ZAとFE 50mm F1.4 ZAを分析してきました。
いずれもZEISSの銘を冠するだけに素晴らしい性能でしたね。
今回ついに満を持して、最上級GMシリーズのレンズが登場、仕様なんと超大口径なF1.2となります。
私的回顧録
当ブログの分析記事は、掲載開始順に通し番号を付けており、当記事は101回目となりました。
この番号付けは、レンズ1本毎だったり、記事毎だったりと、規則性がしっかりしていないのですが、個人で作成している物としてはそこそこな記事数となりました。
前回の分析記事は、100回目記念「LENS Reviewの分析」として当ブログのアクセス数などを掲載するレンズとは関係の無い記事でした。
今回の101回目記事からは、通常のレンズ分析記事へ戻りますが、記念の意味も込めた製品を選択しました。
その記念とは、第1回目の記事と同じ仕様のレンズを分析し、初心に戻ろうとの意図を込めています。
なお、第1回目はOLYMPUS Zuiko 50mm F1.2で、この分析から当ブログを開始しました。
ブログ解説当初は「半年も続くのだろうか…」と心配しましたが、現在の掲載ペースならアイデアのストック数を考えると分析記事だけなら延々と執筆できそうです。
しかし、困っていますのは、作例を付けることで記事完成としているのですが、作例製作が一向に進んでおらず完成の見通しが立ちません。
もし、作例を提供していただける方がいらっしゃいましたらこちらの記事を参考にご連絡いただければ幸いです。
関連記事:作例掲載
文献調査
SONYは、不規則に特許を出願する傾向で、まったく特許出願されない製品も多いのですが、特開2022-140076には焦点距離85mmから35mmなどの標準域近傍でFnoがF1.2~F1.4の大口径レンズの実施例が記載されています。
今後、85mm F1.2なども発売されたりすると楽しみですね。
さて、特許文献に記載された実施例1を見ますと、レンズの構成が実際の製品とはわずかに異なりますが、50mm F1.2 GMに極近い構成と見られます。
この実施例1を製品化したと仮定し、設計データを以下に再現してみます。
関連記事:特許の原文を参照する方法
!注意事項!
以下の設計値などと称する値は適当な特許文献などからカンで選び再現した物で、実際の製品と一致するものではありません。当然、データ類は保証されるものでもなく、本データを使って発生したあらゆる事故や損害に対して私は責任を負いません。
レンズレビュー公認レンズクリーナー:公認の秘密はこちら
設計値の推測と分析
性能評価の内容などについて簡単にまとめた記事は以下のリンク先を参照ください。
光路図

上図がSONY FE 50mm F1.2 GMの光路図になります。
