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【光学エンジニアの解説】ソニー大口径望遠ズーム SONY FE 70-200mm F2.8 GM OSS -分析125

ソニーの大口径望遠ズーム SONY FE 70-200mm F2.8GM OSSの性能分析・レビュー記事です。

さて、写真やカメラが趣味の方でも、レンズの仕組みや性能の違いがよくわからないと感じませんか?

当ブログでは、光学エンジニアでいわゆるレンズのプロである私(高山仁)が、レンズの時代背景や特許情報から設計値を推定し、知られざる真の光学性能をやさしく紹介します。

当記事をお読みいただくと、あなたの人生におけるパートナーとなるような、究極の1本が見つかるかもしれません。

作例写真は準備中です。

レンズの概要

ズームレンズの中でも、プロ御用達の上位レンズの一部は俗に「大三元レンズ」と呼ばれています。

まず、本来の大三元とは麻雀用語で、ゲームでのアガリ手段の中で高得点を得られる特別な組み合わせ「役満の一種」です。

大三元は特定の3種の牌(パイ)を集めると成立するため、これを転じて「最上級の3本のレンズ」との意味合いで大三元レンズと称されているのです。

大三元レンズは、焦点距離仕様が広角ズーム/標準ズーム/望遠ズームの3本の組合わせで、かつFnoの仕様が広角端から望遠端までF2.8一定(通し)の明るい大口径ズームレンズであることが一般的です。

Fnoが明るいF2.8の通しズームレンズは、大型化が著しく、収差補正に課題もあり、各社から製品が出始めるのは1980年代以降のことで、大三元レンズの形が定番化したのは2000年代を越えてからです。

それでは、当記事で分析するSONYの大三元レンズの一角である大口径望遠ズームレンズの系譜を確認しみましょう。

   ※(カッコ)発売日

MINOLTAは、かつてオートフォーカス一眼レフを世界で初めてシステム化した名門カメラ企業でしたが、2006年にSONYへカメラ事業を譲渡していますので、MINOLTAからSONYまでを一覧にまとめています。

過去の記事では、1987年に発売されたMINOLTA時代の初代大口径ズーム80-200mm F2.8を分析しました。

初代レンズ当時のカメラは、世界初のオートフォーカスを実現したシステム一眼レフαシリーズ(Aマウント)でした。

1980年代、一眼レフカメラにオートフォーカスが初めて搭載された頃「オートフォーカスの必要性」について喧々諤々の議論がありましたが、現代ではプロカメラマンにも必須の機能となったものです。

そして2013年、MINOLTAからカメラ事業を継承したSONYは、αシリーズをフルサイズのミラーレス一眼カメラ(Eマウント)へと進化させました。

フルサイズミラーレスも、発売当初こそ一眼レフカメラに対するデメリットが取り沙汰され喧々諤々の議論がありましたが、着実な進歩を重ね2020年頃にはついに一眼レフカメラをカメラを追い抜くに至ります。

時代は繰り返すのか、いつも革新の中心にいるαシリーズの存在には不思議な運命を感じずにはいられませんね。

この躍進の一翼を担った大三元望遠ズームFE 70-200mm F2.8GM OSSが今回分析するレンズになります。

続いて少し、レンズの名称の説明します。

レンズ名の「GM」は、SONYレンズの最高峰シリーズである「G Master」の略で、元はMINOLTAレンズの上位グレードを示す「G」の表記を継承したものです。

名称末尾のOSSは「Optical Steady Shot」の略で「光学式手振れ補正」を搭載することを示します。

文献調査

発売日前後のSONYが出願する特許をつぶさに確認しますと国際公開の形式でWO2017/134929が出願されているのがわかりました。

SONYは比較的きまぐれに特許を出願する傾向があり、製品に関連する特許が発見できない事も多いのですが、今回は出願されておりましたので形状的に製品と酷似する実施例1を製品化したと仮定し、設計データを以下に再現してみます。

 関連記事:特許の原文を参照する方法

!注意事項!

以下の設計値などと称する値は適当な特許文献などからカンで選び再現した物で、実際の製品と一致するものではありません。当然、データ類は保証されるものでもなく、本データを使って発生したあらゆる事故や損害に対して私は責任を負いません。

レンズレビュー公認レンズクリーナー:公認の秘密はこちら

設計値の推測と分析

性能評価の内容などについて簡単にまとめた記事は以下のリンク先を参照ください。

 関連記事:光学性能評価光路図を図解

左図(青字WIDE)は広角端で焦点距離70mm、右図(赤字TELE)は望遠端で焦点距離200mm

光路図

上図がSONY FE 70-200mm F2.8GM OSSの光路図になります。

その他のレンズ分析記事をお探しの方は、分析リストページをご参照ください。

以下の分析リストでは、記事索引が簡単です。

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  • この記事を書いた人

高山仁

光学設計一筋40年を超えるの世界屈指のプロ光学設計者。 さてその実態は零細光学設計事務所を運営するやんごとなき窓際の翁にしてレンズレビュー・コンソーシアム会長。 当ブログへのリンクや引用はご自由にどうぞ。 更新情報はXへ投稿しております。

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